定本・北大路魯山人/定価100000円/限定700部/一期一会とも思えるこの著を綴り終って愛し子を旅立たせる心で諸賢の書架へお届け申し上げます

商品説明
定本・北大路魯山人/定価100000円/限定700部/一期一会とも思えるこの著を綴り終って愛し子を旅立たせる心で諸賢の書架へお届け申し上げます

昭和50年 黒田領治 582P 著者愛蔵本 外箱サイズ28cm×37cmの大判です。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。


私にとって一期一会とも思えるこの著を綴り終って、いささかどころか大いに面映ゆく、愛し子を旅立たせる心で諸賢の書架へお届け申し上げます。
宿願達成などと自負はいたしませんが、魯山人先生の偉業は広範に亘る上、 その技芸もまたすべて超一級であります。つたない筆の運びでありましたが、 その一端をなりと御理解いただければ、泉下に眠る孤高の先賢への手向けとな ることでしょう。
尊大独善、冷酷非情。魯山人存命中に取り沙汰された暴君ぶりを恨みとした 一時期もありましたが、逝いて十五年、その歳月は、複雑極まりない思いをも 過去のものへと薄れさせ、ほろにがい想い出も懐かしく思い出される時代へと 移行させてしまいました。百年の後に知己を得ると申しますが、魯山人先生こ そは、真にその人と申せましょう。
心高い具眼の士は、その遺作、遺業を高く評価し、年々にその層の厚さを増 している事実からも、先生こそは真の芸術家と決めて異議はありますまい。 本書は陶芸を重点に技芸一般を抄出し、年譜はいち早く魯山人芸術展開催の 国立近代美術館展観図録を骨子とさせていただきましたが、これは吉田耕三氏 の努力によることは必定、ここに謝意を申し述べます(吉田氏は二、三改訂の余地 りといわれましたが)。写真も中央地方を問わずすべて新規に撮影し、多くの方の 助援を得ました。

また、先生が「星岡」誌ほかに執筆の芸道百般への所信を私なりに拾い書き しましたし、私の識る六十余氏はおおむね故人でありますが、魯山人紹介の 助にとその片鱗にふれ、また、先生旧蔵什器への愛語をも登載いたしました。 座談会は東京と名古屋で、先生に旧交の方々を煩わせました。


お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。

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